おしり探偵 単行本ファイル7「みはらしそうの怪事件」に収録されている「持ち主不明の盗品」のご紹介!
おしり探偵「みはらしそうの怪事件」のあらすじと感想
おしり探偵とブラウンそしてコアラちゃんの3人でお化けが出るという”みはらしそう”へお化け退治!突然閉じ込められたり一目お化けが現れたりと事件発生!
夜の暗い事件ですが、おしり探偵が見事に解決!
持ち主不明の盗品のあらすじ
”みはらしそう”の事件から数日後、おしり探偵とブラウンはマルチーズ署長からの電話でワンコロ警察署に呼び出されました。
「持ち主が分からない盗品があるんじゃ。この時計なんじゃがの。返せなくて困っ絵折るのじゃ」と水晶の形をした時計を見せました。
「盗まれたと、届け出も出ておらんし。盗んだ家の場所を忘れおっての。煙突の口が星の形をしていた事しか記憶に無いのじゃ。煙突の口なんかどうやって調べればいいんじゃ!」とマルチーズ署長は怒っています。
「下からじゃ見えませんしね」とブラウンがいいました。
「フム、調べる方法はありますよ。盗みに入る家を選んだときと同じように”みはらしそう”から望遠鏡で見れば煙突の口がわかります」とおしり探偵が答えました。
「その手が有ったか!さすがおしり探偵君じゃ!星の形をした煙突口を見つけて時計を持ち主に返してもらえるかのぉ」とマルチーズ署長は犯人の取り調べで手が離せないのと、他の署員も色々忙しいそうです。
「フーム、わかりました。この依頼お引き受けしましょう。」とおしり探偵が答えましたが、ブラウンは人使いが荒いと怒っています。
おしり探偵とブラウンは望遠鏡を持って”みはらしそう”に向かいました。
(夜ではなく、昼間です。)
5号室の窓の外は、眺めの良い景色が広がっています。
おしり探偵は望遠鏡を構えて町を見渡しました。
そして、星の形の煙突口を発見!
見つけた家に向かいますが、その家は明らかにボロボロの家でツギハギだらけ。
ポストには”ハムほし”と書かれています。
おしり探偵とブラウンがその家に着くと二階から覗いている男がいました。
「この時計はあなたのですか?」とブラウンが声をかけました。
男は時計を見てギョッとして、あわててカーテンを閉めました。
ブラウンは何度も呼びかけましたが返事はありません。
「あの人のじゃないのかな?違うなら教えてくれればいいのに」
「そうですね。なぜ居留守を使う必要があるのでしょうか。時計に気づいて驚いたようにも見えました。フーム、においますね・・・」
おしり探偵とブラウンは”みはらしそう”へ戻りました。
「なんだか怪しい奴でしたね」とブラウンがいいました。
おしり探偵は望遠鏡で男の家を観察しました。
「カーテンが全部閉められています。確かに怪しいですね」
しばらく見ていませんでしたが、全く動きは有りませんでした。
「フーム、彼を調べるには時間がかかるかもしれませんね。ブラウン、買い出しを頼めますか。ココで彼を見はりたいと思います」
ブラウンはうれしそうに「張り込みってやつですね!」
ブラウンは張り込みの準備をして戻って来ました。
買ってきたのは、アンパン・牛乳・本・寝具・歯ブラシなどです。
「張り込みと言えばアンパンと牛乳!」と汗をぬぐいながらブラウンが言いました。
そして、おしり探偵とブラウンは1日の見張り時間を決めました。
朝9時~12時 ブラウン
12時~21時 おしり探偵
21時~23時 ブラウン
23時~翌朝9時 おしり探偵
一日にブラウンは5時間しか見張りしないのにおしり探偵は19時間も見張ります。
そして、注意書きには
・張り込み中担当時間以外は睡眠をしっかりととる
・トイレは一人で行く
・眠くなったら我慢せずに交代
・時々体を伸ばす(その時は目を離さない)
・買い出し担当ブラウン
そして、数日がたったある日「ブラウン、後退の時間ですよ」
ブラウンはおしり探偵に望遠鏡を渡しました。
おしり探偵が望遠鏡を覗くと、「フムムッ。家から無くなっているモノがあります」
と、自転車が無い事に気がつきます。
ブラウンは「すみません!寝ていました!」と謝りました。
おしり探偵は望遠鏡を使い、町の様子を見渡しました。
すると、”骨董堂”の前にいるのを発見。
金の壺とメモっています。
ブラウンは時計を持って「早く返しちゃいましょうよ」と言いましたが
「フム、距離もありますし、向かう間に移動されたら追えないのでここからもう少し様子を見ていましょう」としばらく男の様子を追いかけました。
ギャラリーe → ひまわりの絵とメモる
ブテック高級 → 革のバックとメモる
ジュエリー宝石 → サンゴの宝石とメモる
雑貨屋 → カップラーメンを大量に購入
自宅 → カップラーメンを家に運ぶ
「いったい何をしていたんだろう?」とブラウンは首をかしげました。
「これは長くなりそうですね・・・」とおしり探偵はつぶやきました。
おしり探偵達の張り込みは続きます。
ある夜、太ったブラウンが望遠鏡をのぞいていたら「おしり探偵さん!あいつが出てきました!」
おしり探偵は寝袋から体を起こしました。
「こんな夜中にどこへ行くんだろう?」とブラウンは言いました。
おしり探偵は、ブラウンから望遠鏡を受け取りました。
「フム、ゆき先が分かりそうですよ。彼の持っているメモ帳を見てください」
メモ帳には”サンゴの宝石”と書かれています。
お髭の生えたおしり探偵と太ったブラウンは行き先を推理してお店に向かいました。
「フーム、お待ちしていましたよ。メモから推理通り行き先は”ジュエリー宝石”でしたね。ところで、手にお持ちの宝石はアナタのモノではありませんよね」
男は振りかえりました。
「何のことですか?僕は何にも持っていませんよ」
「フム、顔の形がお変わりのようですが・・・」
「もご!う、うるさーい!!」と男は突然叫び、自転車に乗りました。
「話の途中ですよ。仕方がありませんね。失礼こかせていただきますか・・・」
しかし、おならは弱弱しく、男に届かずブラウンに当たりました。
「睡眠不足で力が入りませんでしたね」と弱るおしり探偵
おなら攻撃を受けたブラウンはその場で倒れ込み、コロコロ転がって男にぶつかりました。
「フーム、結果オーライと言ったところでしょうか。あなたは泥棒です」
男は、「お・・・も・・い・・・く・・さ・・・い・・・」
おしり探偵達は、ワンコロ警察に男を引き渡しました。
「まさか、盗品が盗品だとは!泥棒が泥棒に入られるなんてなんとまぬけなんじゃ!盗まれた届け出も出せないわけじゃな」
「私達が来たことでかなり警戒していましたが、根気よく張り込みしたかいがありました」と眠そうなおしり探偵が言いました。
「じゃが、時計の持ち主はわからんままじゃな」とマルチーズ署長はがっかりしています。
地面に落ちていた男のメモ帳を見ておしり探偵がいいました。
「フム、大丈夫です。本当の持ち主のいる場所がわかりました。皆さんならもうお分かりですね」と水晶の時計 クロック時計にて 盗み完了のメモを見せました。
おしり探偵達は、時計を店の主人に返しました。
「休暇中に盗まれていたなんて!わざわざありがとうございました。」
「終わりよければワンダフルじゃ!」
おしり探偵とブラウンは数日ぶりに事務所へ戻り、温かいお風呂に入りました。
そしていれたての紅茶をのみ、心ゆくまで休みました。
持ち主不明の盗品の感想
※カバーの裏に載っている間違い探し。答えは下に有ります。
今回は、ちょっと珍しい前編の「みはらしそうの怪事件」のその後の事件のお話でした。
そして、いつもはあっという間に解決するおしり探偵ですが、今回は数日かかっています。
なのに、ブラウンはかなり太っていますがなぜなんでしょう?
確かに見張り中なのであまり運動は出来ませんが、基本的に食事はアンパンと牛乳しかないのです。
それなのに、2倍ぐらいの体重なぐらい太っています。
そして、一日5時間しか見張りをしていないのに、犯人が自転車に乗って出かけた事を見逃します。
しかも、ブラウンの見張りの時間は朝9時から12時の3時間です。
なのに眠っていたなんて・・・
いくら買い出しや雑務が担当していたからと言っても朝の時間に眠っていてはいけません。おそらく夜の時間は寝ていたと思いますので。
あと、気になったのがおしり探偵の疲れ具合・寝不足具合ですね。
確かに1日19時間も見張っていなければいけないのでかなりきついと思います。
髭も生えてブラウンと違いやつれています。
犯人があと何日も行動に移さなければ、おしり探偵は倒れてしまっていたのではないでしょうか?
そして、シリーズを通して読んでいる人にはうれしい、以前登場していたキャラが何人か書かれていました。その中でも怪盗Uがいたのはうれしいですね。
登場して姿を見せなくなりましたから。
みみちゃんの感想
時計屋の主人はどれぐらい長い期間旅行に行っていたのでしょうか?ハムほしが盗んでから、みはらしそうの犯人が盗み、おしり探偵がハムほしを数日間見張っています。おしり探偵の世界は治安が悪いので不用心すぎますね。