おしりたんてい 不滅の窃盗団

パトカーと一緒に写っているかっこいいおしり探偵が表紙の単行本シリーズ第3作「不滅の窃盗団」の感想とあらすじを紹介します。


おしりたんてい 不滅の窃盗団

お話は2つ入っており、「床屋さんに浮かぶ幽霊」は別なブログ記事で紹介します。


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おしりたんてい 不滅の窃盗団のあらすじ

ある日の朝、おしり探偵の事務所にワンコロ警察のマルチーズ署長から電話があり、今すぐワンコロ警察に来て欲しいそうです。おしり探偵と助手のブラウンは急いで出かける準備をし、事務所を出ました。


事務所の階段を降りると喫茶店『ラッキーキャット』の前でアルバイトのすずがバイクを磨いていました。二人は挨拶をしワンコロ警察に向かいました。


ワンコロ警察に着くとガタイの良い警察官が待っており、マルチーズ署長の所へ案内されました。

マルチーズ署長はおしり探偵達に、来てもらった理由を説明し始めました。
「ブラックシャドー団が現れたのじゃ!ブラックシャドー団は集団で盗みを行い、メンバーは沢山いていくら捕まえても一向に減らないのです。そのブラックシャドー団がついにこの町にも来てしまった」


昨日マルチーズ署長が歩いていたら、オレンジが落ちてきて丸いものに目が無いマルチーズ署長がオレンジに飛びかかりました。
そこにタイミング悪く歩いていた人がオレンジを踏んでしまったので、器物損害の現行犯で逮捕しました。


なぜ、ブラックシャドー団のメンバーだとわかったかというと、マルチーズ署長は別なまちでとらえたブラックシャドー団の4人の写真を見せました。

おしり探偵は写真をみて4人の共通点をすぐに見つけました。


それは、ペンダントです。
ブラックシャドー団はトカゲのマークが入ったペンダントをしていたのです。だからマルチーズ署長が言いがかりで捕まえた人にも同じペンダントがあるのです。


マルチーズ署長から「ブラックシャドー団がこの町で盗みを行う前に逮捕したいのだが力を貸して欲しい」とおしり探偵はたのまれました。

依頼を受けることにしたおしり探偵は、まずマルチーズ署長が捕まえたブラックシャドー団の仲間に会いに行きました。


取調室で目をうるませビクビクと怖がっているトカベエ

マルチーズ署長が「ブラックシャドー団はどの家を狙っているのじゃ!」トカベエに迫ります。
トカベエは驚き椅子からのけぞった拍子に、袖の隙間からくしゃくしゃの紙切れがパラパラと落ちました。


「しまった!びっくりして秘密のメモを落としてしまった!」と慌てるトカベエ
その中からおしりたんていは1枚の破れたメモを取り、もう1枚の破れたメモをくっつけました。

”ターゲットは こがねむしきんたろうのいえ リーダーより
※メモはよんだら かならずもやすこと”

というメモになりました。

「フム、ブラックシャドー団の狙いはコガネムシさんの家のようです。そうですよね?トカベエさん?」「その通りだべェ」と返事をしてしまいました。

返事をするのも間抜けですが、メモを燃やさないのも間抜けなトカベエ


また、うっかり口を滑らせると思うマルチーズ署長はトカベエに同行させようとします、ペンダントを返せば一緒に行くというトカベエにペンダントを返し、おしりたんてい達は、コガネムシさんの家に急行しました。


コガネムシさんの家に着きましたが、誰も出てきません。
家の隣に止まっているトラックに気が付きました。

トラックの中の男は警察の姿を見て「逃げろー」と叫びトラックらから飛び出しました。飛び出した男たちを追うおしり探偵は、公園にやってきました。

隠れる4人のブラックシャドー団を捕まえました。

男たちは、トカゲのペンダントをしていました。
「リーダーはだれじゃ!」とマルチーズ署長は詰め寄ります。
「俺たちブラックシャドー団の合言葉は、トカゲのしっぽきり。
俺たちしっぽ。へましたらリーダーに切られるだけ」と捕まえたブラックシャドー団の一人が言いました。

おしり探偵は「トカゲのしっぽきり。リーダーを捕まえないとブラックシャドー団の犯行は続くでしょう」と言いました。


おしり探偵は尋ねます「リーダーはどなたかご存知ですか?」
「リーダーの顔は誰も見たことが無い。だけど・・・」と言いかけ気を失ってしまいました。


新たな手掛かりを探すために、トラックの中を調べます。
おしり探偵は、盗みの手口を推理しました。
「ブラックシャドー団は引っ越し屋さんになりすまし、家が留守の隙にしのびこみ盗みを行っているのでしょう。引っ越し屋さんなら家の前にトラックを止めてもあやしまれませんので」

トカベエは感心しました。
マルチーズ署長は「トカベエよ。どうやら図星だったようだな。間抜けな部下を持ってブラックシャドー団のリーダーは大変じゃな」とトカベエは馬鹿されカッとなって言い返します。
「あと4軒の家でも同時に盗もうとしているんだべェ。計画をちゃんと覚えているし間抜けでは無い」と叫び、顔が青ざめました。

マルチーズ署長は「盗みが行われる前にブラックシャドー団を捕まえるんじゃ!」さけびました。


そして町の中で黒トカゲ引っ越しセンターのトラックを4台探します。


4台ともみつけた警察官。
「これでブラックシャドー団も終わりじゃ」とマルチーズ署長は笑いました。

「リーダーはオイラと違って警察に捕まるような へまはしないべェ。
きっとアジトに隠れているべェ」とトカベエは自慢げに言いました。

マルチーズ署長はトカベエにアジトの場所を問い詰めますが、トカベエはしゃべりません。おしり探偵は、マルチーズ署長をなだめ「ブラックシャドー団が引っ越し屋さんを隠れみのにしているならアジトを見つけ出せるかもしれません」


マルチーズ署長はハリキリ「さっそく探しに行こう!」と急かしますが、おしり探偵はトイレ休憩です。
トイレが終わったおしり探偵はブラックシャドー団のアジトへ向かいます。

黒トカゲ引っ越しセンターの建物についたおしり探偵は、中の様子をうかがうべくドアに耳を当てました。しかし、マルチーズ署長はいきなりドアを開けてしまいました。


凶暴そうな男たちが一斉に振り返ります。


「ここがブラックシャドー団のアジトじゃとわかっておるぞ!リーダーはだれじゃ!」とマルチーズ署長が言うと、男たちはハッと目を見張りだまりこんでしまいました。

おしり探偵は男たちの態度を見て確信しました。「リーダーは・・・」

「トカベエさん、あなたです!」とおしり探偵がトカベエを指さしました。


「まぬけに見えるトカベエがどうしてリーダーなの」とブラウンが訪ねました。

おしり探偵は説明します。
「一見同じに見えるブラックシャドー団のペンダント。じつはトカベエさんのだけデザインが違うのです。
トカベエさんのペンダントはしっぽの部分がくり抜かれ、他のメンバーは頭がくり抜かれています。」


ケケケっと不気味なわらい声が響きトカベエが、ブラックシャドー団のリーダーだと認めました。「言いがかりみたいな理由で捕まりあせったが、アジトまで連れてきて感謝しているぜ」とマルチーズ署長に言いました。


「トカベエさんは警察から逃げるためにわざと口をすべらし仲間がいるアジトに誘いだしたんですよ。しかもワンコロ警察の力を削ぎながら。貴方が助かる為に部下もおとりに使うということですね。」とおしり探偵がいいました・

「推理は見事だが、俺がリーダーだとばれたところで、意味が無い。やつらを縛りあげろ」とトカベエは部下に命令しおしり探偵達を捕まえました。


「ゲームオーバーだおしり探偵さんとんずらこかせてもらうとするか」とトカベエはおしり探偵に言いました。おしり探偵は「フム、その言葉、箱に詰めてお返ししましょう」とその時です。


ドアを叩き「こちらのダンボールをひろったんですけど」と声が聞こえます。


証拠が残るとまずいので、ダンボールを受け取ることに、そのダンボールには”リーダーからの差し入れ”と書かれいます。ですが、トカベエは差し入れを用意していません。

「箱を開けるなー」と叫びますが、一足遅く、ダンボールを開けてしまうと、モワーンとしたとても臭いにおいが入っており、ブラックシャドー団は全員倒れてしまいました。


「ブラックシャドー団を一網打尽にするために、トカベエさんの作戦にわざと騙されたふりをさせていただきました」おしり探偵がトカベエに告げます。

ブラックシャドー団は全員連行されてしまいました。


でも、マルチーズ署長は気になりおしり探偵に尋ねます。
「いつあんな荷物を用意したんじゃ?」とおしり探偵は答えます。

「公園のトイレに行った時です。ダンボールにおならを詰めて、公衆電話で『ラッキーキャット』のすずさんにお願いしました。
アジトに大勢いるかもしれませんので念のため準備しておいたのです」

これで無事事件解決です。

おしりたんてい 不滅の窃盗団の感想

リーダーはおしり探偵達がアジトに着くまで分かりませんでした。
そして、トカベエは本当にアホなんだと疑いませんでしたが、確かにトカベエが口を滑らせると、ソコに警察官が向かいだんだん減り、最後にはマルチーズ署長とおしり探偵・ブラウンの4人しかいないのです。

そして、トカゲのペンダントも最初から見せているのにもかかわらず、気が付きませんでした。こういう仕掛けは2回目を読むとさらにおもしろくなるので楽しいですよね。


ちなみに、もう一つ分からなかったのが公園でブラックシャドー団が4人逃げましたが3人は分かりましたが、もう一人は見つけられませんでした。

木の影に隠れており枝のようにしっぽを出している男が見つけられませんでした。

他の二人は見つけやすく、もう一人は探すのに苦労しましたが、顔が出ていたのでわかりました。ですが、木の影はまったく分かりませんでした。

前のページで男たちが逃げている時に尻尾の特徴ある形を覚えていなければ解けない問題なのです。この辺が上手い問題ですよね。


徐々にブラックシャドー団のアジトを追い詰めていったかと思えば、逆に捕まってしまうおしり探偵!しかしそれすらも予想して、対策を打ったおしり探偵!面白い作品でした。

みみちゃんの感想

みみちゃん

しかし、オレンジを踏んだだけで器物破損なんて本当に言いがかりですよね。

おしりたんていおしり探偵 単行本・絵本シリーズ 一覧
おしり探偵の事をいろいろ調べてみました。グッズやキャンペーンなどもありますがもちろん本も紹介しています。ユーチューブでアニメ化されていますが、いつれ映画化されないかな?かなり期待しています。